お寺の掲示板に「桜散る 梅はこぼれる 椿落つ 牡丹くずれる さて人は」とあった。桜の「散る」に対し、梅は「こぼれる」、椿は「落ちる」、牡丹は「崩れる」というそうだ。散り方に花それぞれの表現があり、日本人の感性の豊かさを感じる。...
境内に咲く白いモクレンの花。秋にはひそかに蕾を育て、冬の寒さを耐えしのぎ、今、春の訪れを静かに告げるかのようにその端麗な姿を見せている。 10センチほどの花は、純白の色合いをまとい、空に向かって真っすぐに凛として立っている。まるで、開花の喜びを空に語り、青春を謳歌しているかのようである。...
いよいよ春4月。新しい年度が始まるこの時期、いつも高浜虚子(1874~1959)の句、「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」を思い起こす。春の風を感じながら、今年もやる気に満ちた心で挑戦していこうとする決意が読み取れる。...